2016年4月24日日曜日

寺子屋カレッジ「あんパン経営学」講座第1回「人的資源管理論」に参加してきました

知り合いの紹介で、寺子屋カレッジという講座に参加してきました。土曜の午前中に、効率よく経営について勉強できるのは、生活リズムも取れてなかなか気分が良いですね。



寺子屋カレッジとは


一言で言うと、経営についての基本や仕組みを確認したい、実践的な知識を学びたい、という人向けの経営塾です。学位や資格が取れるわけではないですが、気軽に経営学のポイントを学べるし、コースにもよりますが、5000円/回から気軽に学べるのが嬉しいです。
旭化成で実務を積み、イリノイ大学でMBAを取り、淑徳大学で教授をされたりと多彩な経験を持つ吉田健司氏が講師なので、実体験に基づいた雑談もまた参考になります。

講義内容メモ


あんまり詳しく内容を説明してしまうのは色々ちょっとまずい気もするので、個人的に面白かったところを自分のための備忘録として、幾つかメモしておきます。

人的資源管理の3つの側面


人的資源管理は、人材を「採用・配属」して「報酬・福利厚生」で働いてもらい「キャリア開発・組織開発」で成長させていくという3ステップを回していくことだけど、これはITに例えると、「インストール」して「メンテナンス」して働いてもらい「バージョンアップ」で新しい機能を追加することに相当すると。確かにその通りですね。

2:6:2の法則


これもよく言われる話で、みんな大好き働きアリの法則とも呼ばれているあの話ですが、これを人材の言葉遊びで、
・2割の優秀な人=「人財」
・6割の普通の人=「人在」
・2割のダメな人=「人罪」
と呼んでました。更に労働の漢字を
・「朗働」…楽しく働いている状態
・「浪働」…なんとなく働いている状態
・「牢働」…いやいや働いている状態
に分類してマップすると、これはなんだか、すぐにでも評価に使えそうなマップの完成ですね。

リーダーとマネージャーの比較

Leader is to do the right things.
Manager is to do the things right.
そのままですが、非常にわかりやすい。

名言系


今回受けた「あんパン経営学」講座は和魂洋才がテーマで、MBAに代表される論理ベースの欧米的経営学のほかに、渋沢栄一に代表される感性ベースの経営学も学べるということで、名言なんかもでてきます。
  • 「功ある者には禄を与え、徳ある人には地位を与えよ」 ~西郷隆盛~
  • 「人は地位を得て尊きにあらず、地位、人を得て尊し」 ~佐々木将人~
  • 「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かず。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」 ~山本五十六~
  • 「よく聞け。金を残して死ぬ者は、下だ。仕事を残して死ぬ者は、中だ。人を残して死ぬ者は、上だ。よく覚えておけ。」 ~後藤新平~

佐々木将人後藤新平という人物については、今まであまり知らなかったのですが、この機会にwikiを見てみると、結構凄い人でびっくりしました。
山本五十六の名言も、人は育たず、人は実らずのくだりまでは知りませんでした。なるほど。

まとめ


マクレガーのX理論Y理論や、マズローの欲求段階理論など、ビジネスマネジャー検定で出てきた用語の解説もあるので、ビジネスマネジャー検定後の知識のメンテナンスにもちょうど良い内容な印象です。次回も楽しみです。

2016年4月16日土曜日

iPhoneでGmailを使いたいけどスレッド表示だけは絶対イヤだという人のための設定メモ



 世の中には2種類の人間がいる、というのは良く言う話ですが、最近、宗教論争に近い形で好みが別れる2種類の人間がいることに気付きました。それは、メールを使うときにスレッド表示を使う人間とスレッド表示を使わない人間の2種類の人間がいるということです。きっかけは先日、iPhoneでGmailを使いたいんだけど、どうしてもスレッド表示はイヤだと言う人に相談を受けたことでした。ちょっと気になって調べてみたら、なんだか解決できそうだったので、他にもスレッド表示は耐えられない、という人向けに、設定方法をまとめておきました。


そもそもスレッド表示とは


 スレッドという言葉自体は、掲示板などでのやり取りの際に、共通の話題をまとめたもののことを指します。英語のthreadには、道筋などの意味もあるそうなので、まさに会話の道筋を表すものですね。2ちゃんねるなんかで使われるスレって言葉は、このスレッドの略称です。

(どうでもいいですが、この辺のスレッドとか見てると、いくらでも時間が潰せてしまうので、危険です…。
 仕事中は、あっという間に時間がなくなるので、決して開かないでください。)

 で、本題のスレッド表示というのは、スレッドの概念をメールクライアントに持ち込んだもので、件名などで判断して、返信メールの一連のやり取りを、一つの掲示板のように見せてくれる機能です。最近は、メールクライアントの標準的な機能として取り入れられているので、使っている人も多いのではないかと思います。

 確かに初めて使うときは少し戸惑うかもしれませんが、一度この表示形式に慣れてしまえば、タイトルごとにメールのやり取りがまとめられるので、一連の会話の流れを把握するには最適です。個人的にはもう、使わない理由が全く無く、逆に使ってない人の気持ちがよくわからないのですが、でも一定数いるのです、スレッド表示が体質的に受け付けられない、って人が。Twitterとか見てみると、スレッド表示を受け付けられない人たちの怨嗟の声に満ち溢れています。





 ってか、嫌いな人が多すぎな気がする…。こんなに嫌われてたのか、メールのスレッド表示。慣れれば便利だと思うんだけどなぁ。


iPhoneではGmailのスレッド表示を解除できないのか?


 そんな中、どうしてもスレッド表示を使いたくない、という知り合いから質問を受けたのが、iPhoneでGmailをスレッド表示にせずに使いたい、というものでした。
 確かにちょっと調べてみると、Gmailを使っている場合、PCからブラウザで使うパターンや、Androidのスマートフォンやタブレットから使うパターンの場合は、スレッド表示をオフにする設定が紹介されてます。
で、このリンク先には、「スマートフォン版でのスレッド表示解除」のところに、「(以下、Android端末での操作方法です。iPhone等のiOS端末では多少表示内容が異なります。)」と書いてあるのですが、自分で調べてみたところ、iOS版のGmailアプリには、そんな設定はありませんでした…。


 更に調べてみると、Gmail ヘルプ フォーラム にも、iOS版のGmailアプリでは、スレッド表示が解除できない旨が書いてありました。残念。

 正直いまいち、ここまでしてスレッド表示を解除したい、という情熱がわからないのですが、iPhoneやiPadからだけスレッド表示を解除できない、というのはそれはそれでGmailを使ってるユーザーからすると納得が行かないものがあるのもわからなくはないので、もう少し調べてみたところ、設定できそうな方法がありました。


iPhoneでスレッド表示を解除してGmailを利用する方法


 それはメールのスレッド表示の設定は、メールクライアント側の設定側である、というところがヒントでした。そう、iOS版のGmailアプリには、確かにスレッド表示をオフにする設定がないのですが、実はiOSに標準で搭載されている純正メールアプリには、スレッド表示のオン/オフを切り替える設定があるのです。

設定手順は、
iOSの「設定」アプリ→「メール/連絡先/カレンダー」→「メール」欄の「スレッドにまとめる」をオフにする
です。オンオフの設定が逆ですが、こちらに手順があります。

 そして、iOSの純正メールアプリには、アカウント設定時にGmailのアカウントを設定することができます。

 この2つを組み合わせると、iOSの純正メールアプリであれば、iPhoneでもGmailをスレッド表示にせずに、利用する事ができるのです。iOS版のGmailアプリにこだわらなければ、こんなにも簡単なことだったのです。実際に試してみて、スレッド表示を解除した状態で、iPhoneでGmailを利用できることが確認できました。

 やー、こんなつぶやきをしている人に教えてあげたい。





個人的には得することが全くないですが、何はともあれ、解決できて良かったです。ちなみに、iOSの標準メールアプリが使いやすいか使いにくいかってところまでは、把握してませんのであしからず。(MailBoxやinboxなんかも有名ですが、最近はSparkが評価高いみたいですね。)

 あと、Gmailの純正アプリの場合にスレッド表示がオフにできない、ってだけで、おそらくスレッド表示がオフにできるiOS向けのメールアプリであれば、他のメールアプリでも同じように、Gmailのスレッド表示をオフにして使えるんじゃないかと思います。


まとめ


 なんとなく気になったので、調べてみたんですが、iOSだとGmailの純正アプリではスレッド表示がオフにできないことよりも、むしろスレッド表示がこんなに嫌われているというのが分かったのが非常に大きな収穫でしょうか。知らなかった…。

 スレッド表示を使うと、今までのやり取りを簡単に確認することができるようになり、受信トレイに表示されるメールの数をぐっと減らすことができるので、本当におすすめですよ。確かに最初は戸惑うかも知れませんが、3日も使うと手放せなくなるので、最初の一週間は修行だと思って、使ってみてください。逆に、最近メールを使い始めた人で、そもそもスレッド表示があたり前の人たちにとっては、むしろなんでスレッド表示にしないのか、理解するのが相当に困難なことだと思います。

 あと最後にどうでもいいですが、私がGmailを使うときの好みの設定としては、

  • スレッド表示で使う派です。
  • 未読メールが1通でも残ってると気になって仕方がない派です。
  • キーボードショートカットは使いこなしたい派です。
  • 送信取り消し機能は30秒に設定してる派です。
  • ついついラベルを細かく設定する派です。(その割にあまり色はつけない)
  • 不在時の自動返信メールは、うざいので使わない派です。

などでしょうか。これ、設定方法の組み合わせで、仕事上での相性占いとかできそうですね。



2016年4月9日土曜日

またもや。GmailがひっそりとSMTPでのメール送信の仕様を変更して、アプリからのメール送信ができなくなった模様です



 全国から悲鳴が聞こえてきたので、というか私も悲鳴を上げた一人なので、備忘録としてメモしておきます。前回は Gmail のSHA-1対応の仕様変更で、ガラケーでGmailが利用できなくなったエントリーを書きましたが、今回はまたも Gmail の仕様が変わって、SMTPでのメール送信ができなくなったお話です。

 Gmailには、Webインターフェースからのメール送信以外に、アプリケーションからSMTPでメールを送信することができます。


 今回はおそらく、このページのGmail SMTP サーバーを利用するオプションの仕様が、こっそりひっそりと変更になった模様です。

何が起こったのか?


 私の場合、問い合わせフォームの自動返信メールを、 Gmail のSMTPサーバー経由で送るようにしてたんですが、それが4月1日以降、問い合わせがない日が数日続いたことが、気付いたきっかけでした。もともと、1日1件お問い合わせがあるかないかという程度で、2~3日は問い合わせがないこともあったので、年度の変わり目だし、土日も挟んだし、こういうこともあるだろうと思ってのんびり構えてましたが、さすがに減りすぎだろうということで動作確認してみたところ、どうもメールが飛んでないっぽいと、気付きました。

 Twitter を調べてみると、同様の悲鳴を少しですが見つけることができました。


 英語とかだともっと上がってましたので、むしろ思いのほか、日本語での悲鳴が少ないような気がします。これ、同様の事象に陥ってても、メールを送信する頻度がもっと少ないケースだと、気付いてないパターンがまだまだありそうですね…。


どうやって解決したのか?


 幸いなことに、 Gmail ヘルプ フォーラム で、優秀なトップレベルユーザーの方々が解決してくれてました。


 結論から言うと、SMTPに接続する際のホストの指定に、プロトコルも含めないとダメになったみたいです。なんでこんな地味な変更を…。

 苦労したのは、このフォーラムにたどり着くところで、グーグル先生に「Gmail SMTP 送信できない」などのキーワードでお伺いを立てたんですが、それらのキーワードではなぜかこのフォーラムが上がってこず…。フォーラムの検索窓に、「SMTP」と入れて検索したら一発でした。もっとこのフォーラムの検索順位が優遇されるようにすればいいのに。

 そして、トップレベルユーザーの皆さん、凄いですね。Gmail のヘルプフォーラムなんて、 今回見たいな割りと重めの質問から、正直しょうもない質問まで、毎日10件以上の質問が上がってくるのに、それをトップレベルユーザーに認定される、というモチベーションだけでボランティアで丁寧に質問に回答してくれていて、頭が下がります。いつもありがとうございます。

なんでそうなったのか?


 コードの書き換えで対応できたので、結果としては、おそらく正しいと思うんですが、そのような仕様変更をしたという証拠がなかったので、もう少し調べてみたんですが、結局、Google からの事前アナウンスはなかった模様です。うーん、これはひどい。

 見つかったのは、同じくGmail ヘルプ フォーラムに英語で似たような質問があがってました。

この最後の方に、さらっとこう書いてあります。
"Ok, I have now resolved this... Looks like a major change to how gmail processes HELO/EHLO requests was pushed through without adding any change notes. I contacted google apps support and they informed me about the change. "

Google翻訳の力を借りて、意訳すると、
"OK。解決したよ。Gmail のHELO/EHLOリクエストのプロセスに関する大きな変更が、ドキュメント類の変更なしに行われたようだね。私は Google Apps のサポートに連絡をとって、彼らがそのことについて教えてくれたよ。"
と書いてあるように見えます。

さすが Google さん。セキュリティ対策や迷惑メール対策のための仕様変更だとは思うのですが、ドキュメント類の変更や事前の通知なしに仕様を変えるとは、随分と思い切ったことするなぁ…。

まとめ


 というわけで、Gmail の SMTP でのメール送信をアプリ経由で行ってる人は、場合によってはプログラムを書き換える必要があるので気をつけましょう、というお話でした。と言うかむしろ、Google のヘルプページにあるように、プリンタとかスキャナでのメール送信に結構な影響が出てるんじゃないかと心配になるところですが、まずは自分のところは解決して良かったです。
 Gmail のユーザーは多いと思うので、同じことで困ってる人の参考になれば幸いです。


2016年4月2日土曜日

シルク・ドゥ・ソレイユのトーテムは、パフォーマーが見せる筋肉の美しさと鍛錬の成果に刮目すべし!

 久々に見てきました。シルク・ドゥ・ソレイユの ダイハツ トーテム 日本公演。大変失礼ながら、テレビCMをバンバン入れてた一時ほどの勢いはないのかな、と勝手に思っていたんですが、会場のお台場ビッグトップは思った以上に大入り満員でびっくりしました。

 今まで見たシルク・ドゥ・ソレイユの公演は、ツアーショーでは、サルティンバンコ2000・キダム・ドラリオン、常設ショーでは東京ディズニーリゾートでやってたゼッドくらいで、そんなに熱心に全ての公演を見てきたわけではないですが、しばらく空いて久しぶりに今回の トーテム を見てきたので、東京公演の感想を書いておきます。

会場の様子


 以前は、代々木でやっていたんですが、ひとつ前のオーヴォから、お台場に場所が移っていたんですね。ガンダム立像のほぼ真ん前なので、迷わず行けました。お台場ビッグトップを正面から。




 トーテムの世界観を表現したエントランステントには冠スポンサーのダイハツのCASTが展示されてました。



ちなみに、トーテムとは、

'人の好奇心・欲望・情熱を追い求め、人類の誕生から現在、そして未来へと数億年の旅を続ける、"不可能を可能にする人類の進化"をテーマにした壮大な物語である。'

とのことで、CASTの側面には、人類の進化がプロジェクターで映し出されてました。



 入口を入って正面がグッズ売り場、左右の側面がフード・ドリンク売り場になってます。グッズ売り場の看板が、なかなかにインパクトのあるビジュアルで…。



今回見た演目


 気になるのはやっぱり演目。ということで、今回見た演目はこちらです。



 こうしてみると、結構なボリューム。休憩が30分もあるのかよ、と思いましたが、トイレに行ってビールを買い足して、とかしてたらあっという間に30分くらい経っちゃいますね。


好みの演目トップ3


 勝手に好みの演目を3つ上げると、こんな感じでしょうか。


第1位: カラペース(ハイ・バー)


 亀の甲羅を模した「生命の起源」の象徴で、カエルがピョコピョコ飛び跳ねます。拍手を求める決めポーズがまた、キモくていい感じ。オープニングの演目だけあって、分かりやすく凄いです。世界観と装置と衣装と動きとが見事にマッチしてて、完成度高いです。

トーテム公式ページより「CARAPACE(カラペース)」

第2位: ローラー・スケート


 何をどう思いついたら、あんな小さな円盤の上でローラー・スケートしようと思ったのか、そしてなんで首を使ってジャイアント・スイングしようと思ったのか、発想が色々と謎すぎる演目。愛の無限さを象徴しているらしいですが、いくらなんでもやんちゃすぎるだろ、この愛の形は。うっかりミスって吹っ飛んだら、骨折どころじゃすまなそうです。でもこれも、分かりやすく凄いのです。

トーテム公式ページより「ROLLER SKATES(ローラー・スケート)」


第3位: フィックスト・トラピス・デュオ


 落ちそうで落ちない!というか、どこでお互いの体重を支えているのか良くわからないタイミングが何回か確実にあります。「お互いの身体を絡めながら宙を舞い、愛を確かめ合う」というテーマだそうですが、どちらかと言うと愛と言うよりは信頼がテーマな気がする…。静かだけど激しい、色気ある大人な演目でした。

トーテム公式ページより「FIXED TRAPEZE DUO(フィックスト・トラピス・デュオ)」

その他の演目にも勝手に一言


 楽しみ方は大きく2つかなと思ってて、勝手にキーワードを上げるとするなら、「筋力の無駄遣い」「百発百中」でしょうか。

 一つ目の「筋力の無駄遣い」は、フィックスト・トラピス・デュオもそうなんですが、演者が皆さんとにかく細マッチョで、パフォーマンスの随所でありえない筋力を見せつけてくれます。男2人女1人でつり輪を駆使するリングス・トリオも、つり輪と体の位置関係からして、良く分からない部位の筋肉を使って姿勢を支えているように見える…。そしてこの人達、衣装が衣装なので、ギリシャ彫刻のようなキレキレの細マッチョな肉体美がすごいです。筋肉マニアにはたまらないんじゃないだろうか。

トーテム公式ページより「RINGS TRIO(リングス・トリオ)」

 地味で目立たないんですが、ショーの最初に出てくるあらゆる生命の起源の象徴、クリスタル・マン。物語の時間軸を繋いで行く役割なので、何度か出てきて出番が終わると天井にあるキャットウォークに戻って行きますが、毎回最後はぐいっと懸垂して結構な高さまで体を持ち上げるのです。これもほとんど観客から見えないところでの、筋力の無駄遣い。

トーテム公式ページより「THE CRYSTAL MAN(クリスタル・マン)」

 そして極めつけの筋力の無駄遣いは、クラウン・ウォータースキー。プロジェクション・マッピングを使ったクラウニングなんですが、注目は登場と退場のシーン。今回のセットは、ステージに向かって通路がせり出すような作りになっていて、登場人物の二人が逆さ吊りになった状態で出てきて、逆さ吊りになって帰っていくという…。伝わりにくくてすみません。例えるなら、空中で一回転ループするジェットコースターの上り始めから天辺までの軌跡をゆっくり逆回しするように動く乗り物に、筋力だけでぶら下がってる感じでしょうか。結構ゆっくり動くので、見た目以上にあの体勢を維持するのはきついはず。これまた、贅沢に筋肉を使った遊びですね。おそらく、AブロックかGブロックに座らないと、この凄さは伝わらないので、運良く座った人はご注目ですよ。

トーテム公式ページより「CLOWN FISHERMAN(クラウン・フィッシャーマン)」
(※「CLOWN WATERSKI(クラウン・ウォータースキー)」の画像がなかったので代用 )
もはやこの人達に、筋肉痛とかそういう感覚はすでにないんだろうなぁ。


 そして、二つ目のキーワード、「百発百中」は、ものすごい完成度の高さです。プロとしてやってるんだから、完成度が高いのは当たり前、とかはもちろんそうなんですが、とは言えはやりミスはあるので特にトス系のジャグリングとかはある程度のミスは織り込んで、ルーティン作るものだったりします。しかし、フープ・ダンサーとか、クリスタル・レディーのフット・ジャグリングとか、ディアボロとか、ロシアン・バーとか、一切失敗する気配がない抜群の安定度。(ロシアン・バーの下でバーを支える人とか、見た目にも安定感のある体型ですが、ここでいいたのはそうではなく。)

トーテム公式ページより「CRYSTAL LADY(クリスタル・レディー)」
きっとパフォーマーの実力が100だとすると、公演でやってるパフォーマンスは60くらいの力しか出してなくて、楽しみ方としては全公演見に行って、「凄いよあいつら、日本公演全ての回で、ノーミスのパーフェクト演技だったよ」っていう楽しみ方なんだろうなと勝手に思いました。

トーテム公式ページより「DIABOLO(ディアボロ)」
もちろん、やってる事自体はすごくハイレベルなんですが、そのレベルの高さを全く感じさせない、危なげないパフォーマンス。きっと寝起きや二日酔いなどの多少のコンディションの悪さはものともしないくらい、鍛錬積んでるんだろうなぁという、凄みを感じます。例えるなら、興奮状態にならずに常時平常でいられる超サイヤ人のような人たちでしょうか…。

トーテム公式ページより「RUSSIAN BARS(ロシアン・バー)」
演目の着想の面白さでは、フープ・ダンサー好きだなぁ。コンタクト・フラフープとでも言うんでしょうか、毎日フラフープに触ってても、あの方向でパフォーマンスできるという発想になるのは凄い。そして技が決まったときは、孔雀が羽を広げた時のような迫力があって、見てて気持ち良いパフォーマンスです。

トーテム公式ページより「HOOP DANCERS(フープ・ダンサー)」
あと、サイエンティストのマニュピレーションも面白かったですね。バウンスに近いジャグリングなんですが、円錐形の箱の中でやるのを最初に考えた人は偉いです。

トーテム公式ページより「MANIPULATION(マニュピレーション)」

 反対に少し物足りなかったのが、チャイニーズ・ポールのエスカラードかな。竹のようなしなりのある4本の棒を束ねて作った道具がすごく面白くて、個人的にはもう少し見たかったです。まだまだ色々できることがありそうなので、今後に期待ですね。

トーテム公式ページより「THE SCIENTIST(サイエンティスト)」
(※「CHINESE POLE(チャイニーズ・ポール)」の画像がなかったので代用)

そして、ユニサイクル・ウィズ・ボウルは、逆にちょっと成功率が低くて残念。調子悪かったのかな?

トーテム公式ページより「UNICYCLES WITH BOWLS(ユニサイクル・ウィズ・ボウル)」

 あと、公式ページの演目に載ってたハンドバランシングが見れなかったのが残念でした。タイミングもあるので、こればかりは仕方ないですが、これも筋肉の無駄遣いっぷりが凄いんだろうなぁ、と考えると見たかったですね。

トーテム公式ページより「HAND BALANCING(ハンド・バランシング)」

その他の感想


 個人的にヒットだったのは、モンキー・ビジネスで、猿人が抱えてるでっかい骨。あれ、クッションとか抱きまくらとかにして、ある程度の実用性も確保してくれたら、1/1スケールで売ってても買ってしまうな、と思いました。ギャートルズ肉の真ん中の骨は、見るものを魅了しますね。(下の画像の右から二番目が持ってる、あれです)せめてキーホルダーくらいはあって良さそうなのに。そして、猿に携帯電話を壊されるとか、現代社会に対する何たるアイロニー。隣に座ってた女子大生くらいのお姉さんが、公演中もずっとスマホいじってて、こっちの携帯電話も壊してくれと思ったとか思わなかったとか…。

トーテム公式ページより「MONEY BUSINESS(モンキー・ビジネス)」


 そして、ドリンクは、缶ビール350mlが一本500円なら、+200円で生ビールが飲みたかったなぁ…というのもこっそり書いておこう。観光地価格なのはまぁ仕方ないとして、凄いパフォーマンス見ながら、美味しい生ビールが飲みたいなぁ。

まとめ


 というわけで、なんだかんだと言いながら楽しい2時間半でした。全体的には、派手さはないけど、凄みがある感じのパフォーマンスなので、私は好きですが、好みは分かれそうかな、という感想です。特に、子供にはわかりにくいかな。前列に座ってた小学生低学年くらいのお子さんは、半分以上爆睡してました。おかげでステージが観やすかったよ、ありがとう。

 ちなみに、会場に行かなくても見れちゃうのでネタバレ注意で紹介しておくと、実は、このティザームービーの演者さんの視点で見た絵がすごいです。臨場感が溢れすぎてます。


 おそらくGoProか何かを頭につけて、パフォーマンスをしてるんだと思うのですが、こんな世界が見えてるのかー!!という、普通の人だと一生見ることのない視界が見れます。こういうの、リアルタイムでパフォーマンスに取り込むと面白そうだけどなぁ。パフォーマンスしてる最中に、正面のオーロラビジョンにその時の演者さんの視界が表示される、とか、そのうち出てきそうですね。パフォーマンスに限らず、スポーツでも意外に簡単にできそうだし。ボクシングとか、皆ヘッドマウントディスプレイをかけて、自分の応援しているボクサー目線で、応援するとか、楽しそうです。

 あと、技術的にはこれも凄いな。動画なのに360度あらゆるところが見れるので、ぜひ動画をぐりぐりしてみてください。画質の悪さが少し気になるけど、これまたパフォーマー気分が味わえます。



 全体的には、チケット代の価値は十分にある公演です。特に、筋力に憧れる人や、大人の完成されたパフォーマンスが見たい方にはおすすめです。東京公演のあとは2017年4月までかけて、大阪・名古屋・福岡・仙台と全国をまわるようなので、お近くで公演がある際は、ぜひ、見てみてくださいね。


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