2016年3月27日日曜日

Googleマップのローカルガイドのレベルが4になり、1TBのストレージをゲットしました



 地図アプリ使ってますか? 私はぼーっと地図を眺めているだけでも楽しいタイプなので、Google Map は必須アプリの一つです。特に、新幹線とか乗った時に、現在地表示をオンにして、カーナビ的に地図を眺めていると、車窓の景色がわかって楽しいですよね。
 2005年2月にベータ版としてサービスを開始した Google Map ですが、2013年8月9日の Google Latitude の終了など幾つかの紆余曲折を経ながらも、特に最近はモバイル版の Google Map が超絶便利に進化を遂げています。

 特に、訪れた場所を自動で記録してくれるタイムラインの機能は、ほぼ正確に場所を把握してくれていて、いつどこにいたかが一目でわかって便利です。一昔前だと、移動履歴は Moves や 僕の来た道 なんかのアプリをインストールする必要がありましたが、Google Map のアプリだけで GPSロガーの機能も兼ね備えてるなんて、良い時代になったものです。

ローカルガイドとは


 Google のローカルガイドの説明ページによると、
"ローカルガイド プログラムは、地域の情報を世界中の人々に届けることで特典が得られる、メンバーにとってもユーザーにとってもメリットのあるプログラムです。Google マップでクチコミ情報を投稿するたびにポイントが加算されていき、新たな特典を受けられるようになります。"
という地域を応援して特典を受けることのできるプログラムです。

 かつてシティエキスパートと呼ばれていたプログラムが、ローカルガイドとしてリニューアルしたのが2015年2月16日、満を持して特典が見直されたのが設定が2015年11月19日です。リニューアルしたタイミングでは、あまり大きなニュースにはなってなかった印象ですが、特典の見直しは大きなニュースになりました。


 そして、Google の思惑通り、レベル4になると特典としてもらえる Google Drive の容量1TBが、多くのユーザーの心に刺さりまくってる模様です。2年間と限定的な期間ではありますが、それでも通常$9.99/月 x 24ヶ月 = $239.76、$1 = 120円換算で考えると約29000円分の特典がもらえるのであれば、それはお得ですよね。

Twitterのタイムラインを少し探すだけでも、盛り上がってる感じが伝わってきます。




そして、ブログには、結構すでに1TBを達成した人たちの喜びの声が上がってます。

3ヶ月かけて、レベル4を達成しました


 というわけで、私も1TBをゲットしたので、喜びの声を上げてみます。私の場合、ローカルガイドに登録したのが2015年12月13日、レベル3になったのが2015年12月26日、レベル4になったのが2016年3月19日なので、ちょうど3ヶ月で1TBをゲットした計算です。

ローカルガイドのレベルが上がると、こんな感じの通知メールが届きます

 立ち寄った先でランチをして、お店の口コミを登録するってのをマメにやってれば、レベル4までは比較的簡単に達成できるのではないかと思います。ちなみに、200ポイントを達成した時の内訳はこんな感じです。


 達成すると、3日ほどで、「Google ドライブのストレージ容量 1 TB 分を獲得しました」という件名のメールが届きました。「無料ストレージを有効化」というリンクをクリックすると、1日ほどでドライブの容量が追加されていることも確認できました。得した気分です。



まとめ


 というわけで、Google Map のローカルガイドのレベルが4になって、1TBをゲットしたお話でした。実は、口コミ投稿すると、Google Map の地図表示にもお店の名前が表示されるようになるので、地図が自分専用にカスタマイズされていく感じで、地味に便利です。ここまで来たら、やはりレベル5を目指したいですね。レベル4になるのに必要なポイントの2.5倍のポイントが必要なので、もっともっと色んな場所に行かねばなりませんね。地道にがんばります。

【追記その1】 2016年7月10日に、レベル5のローカルガイドになりました。
【追記その2】 2016年7月21日をもって、レベル 4 のドライブ ストレージ特典が、1 TB から 100 GB に変更された模様です。


2016年3月21日月曜日

さよならWindows。使わなくなったWindows Vista のマシンに Ubuntu をインストールして蘇らせてみた



 昔メインで使っていた自宅用のデスクトップPCのOSが Windows Vista で、chromebook を導入してからは、ほとんど使っておらず、たまにどうしても印刷が必要なタイミングだけ使ってたんですが、そこはさすがのWindows Vista。起動の遅さに毎回イライラしていたわけです。chromebookからでも、クラウドプリントという機能を使えば直接印刷できるのですが、残念ながらうちのプリンターは対応しておらず、プリンターの買い替えも考えたんですが、印刷したいタイミングがそんなに頻繁にあるわけでもないし、Vista のサポートは切れちゃってますが印刷専用機と化してしまった今はネットワークにつなげる必要もあまりないので、セキュリティ的にもぎりぎりだけど、もう少し様子見かなと思ってました。あのニュースを見るまでは。

そう、そのニュースとは、こちらです。
「Windows 10」へのアップグレード、来年には「推奨される更新プログラム」に“格上げ”へ

抜粋すると、
"まだWindows 10にアップグレードしていないWindows 7/8.1ユーザーのWindows Updateに、間もなく「オプションの更新プログラム」としてWindows 10が表示されるようになり、来年には「推奨される更新プログラム」に“格上げ”されて設定によっては自動的にインストールされることになる。"
というもの。

 いや、ひどい、これはひどいよ。さすが Mircrosoft だけあって、余計なことをしてくれる…。このアップデートは Vista 関係ないじゃんというつっこみはおいておいて、この余計なおせっかいをしてくる心意気がどうにも気に入らないのです。

 この話は実際のところ結構な話題になってて、「Windows10 強制アップデート」で検索すると、いろんな記事が出てきます。
というわけで、Windows 環境からおさらばするために、Ubuntuを入れてみました。

Ubuntu をインストールするにあたって、ハマったところ


 今回は、UbuntuとCentOSでイチから学ぶLinuxサーバー完全入門を参考に、Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Limix のインストールを進めたのですが、1点だけはまったところがあったので、備忘録としてメモしておきます。

 持っていたPCのCPUは32ビット対応だったので、p9の手順に従ってInfraRecorderで32bit用のISOイメージを焼こうとしたところ、何故か「イメージの書き込み中」の状態で書き込みが一向に進まない…。他のファイルなら焼けるのか、とか、書き込み速度を変えたら焼けるのか、とか色々試していて、ここで1時間半くらいロスしてしまいました…。

結局、もともとPCにインストールされていたRoxioで、こちらのページを参考に焼くとすぐ焼けました。


 やー、もっと早く気付けば良かった。

とりあえず設定した内容


 まずは、ブラウザ。当然 chrome を使おうと思っていたんですが、なんと2015年12月に32bitのLinux向けのChromeは提供が終了してました…。2016年3月にはサポートも終了する模様。何たるタイミングの悪さ。


 結局ここは、 chromium を使うことで回避しました。chromium って今まであまり知りませんでしたが、chrome のオープンソースプロジェクトで、chrome ウェブストアで提供されている拡張機能も、ほぼそのまま動くみたいなので、今回みたいに Google が正式にサポートを提供しなくなった古い環境で chrome を使いたい時にはとても便利ですね。

 そして次に、プリンタ。プリンタをさくっと使う環境を作ることがメインだったんですが、プリンタに関しては、「システム設定」の「プリンタ」からびっくりするほどあっさりと設定が完了しました。

 日本語入力環境も、Google 日本語入力がLinux向けにMOZCという名称で提供されていて、最初から入っているので、こちらも一切困りませんでした。

 最後に、リモートデスクトップ環境。せっかくなので、chrome remote desktop を設定して、 chromebook からもアクセスできるようにしたいなと思ったのですが、ここは少し苦戦中です…。
 Chrome リモート デスクトップの概要と使用方法のページの、「Chrome リモート デスクトップを設定する」→「自分のパソコンにリモートからアクセスできるようにする」→「Linux(ベータ版)」の手順通りに設定してみたところ、なんと、再起動かけたら、パスワードが正しいはずなのに Ubuntu にログインできなくなってしまった…。

このあたりの記事を参考に、すぐにログインできるようになりましたが、さすがに焦りました。


 おそらく、gdmを入れなくても、[Ctrl]+[Alt]+[F1]で、CUIからログインして、設定を戻すだけで大丈夫ですね。

Ubuntu 14.04 で Chrome Remote Desktop をインストールする手順 とかを見る限り、簡単に設定できそうなんですが、「マイパソコン」に表示されないのは何故なんだ…。今日のところは諦めるけど、時間を見つけて設定したいと思います。

まとめ


 Ubuntu を使うのは今回が初めてだったんですが、思いの外すんなりと Windows Vista のPCを Ubuntu 14.04 LTS のPCに変更することができました。そして何より快適。買った当初はそこそこのスペックだったPCも、当然の如く時間が経てばスペック的には見劣りしますが、OS を変えるだけでストレスなく使えるマシンに復活させることができます。個人的には、あの Windows Vista 特有の絶えずハードディスクにアクセスしていてカリカリカリカリと聞こえるディスクアクセスの音が聞こえなくなっただけで、大満足です。もっと早くチャレンジしておけば良かった。

 少しずつでも使いこなせるように、Ubuntuの勉強もしていきます。


2016年3月13日日曜日

JAWS DAYS 2016 に参加して、勉強になった3つのセッションと面白かった3つのライトニングトーク

 東京リージョンができて5年、S3をリリースして10年という節目の年ということで、今年のAWS界隈は大いに盛り上がっているみたいです。その中でも年に一度のお祭り騒ぎ、JAWS DAYS 2016 に参加してきました。会場のベルサール新宿グランドには、1000人を超えるAWSのユーザーが集まり、想像を遥かに超える熱気で、大変刺激を受けてきました。
家に帰るまでが遠足。ブログをアップするまでが勉強会。
という格言(?)に従って、ブログをアップしてみます。




 JAWS DAYS とは、JAWS-UGというAWSをこれから始める人からすでにバリバリAWSを使っている人まで誰でも参加できるフォーラムが主催する、年に一度のお祭です。頭についてるJはJapanのJで、ロゴなんかをみると、JAWS-UGの下には、Amason Web Service User Group Japan と表記があります。JAWSのサメをモチーフにしたロゴは秀逸ですよね。



なるほど、サメの目の部分が繰り抜かれていたのは、こういうことか。


 今年は、「Move Up the Next Cloud」をテーマに、センタートラック・AWS Technical Deep Dive・ユーザートラック・The Next Cloud・Workshop・HackDay・JAWS-UG出張勉強会の7トラックで合計36セッションに加えて懇親会という盛り沢山の一日でした。

WorkShopトラックの様子。皆さん真剣にハンズオン中

 残念ながら所用で、午前中にあった金春利幸氏(@t_konparu)の[キーノート]JAWS-UGこれまでとこれからのセッションが見れなかったのですが、午後からだけでも十分に楽しめたので、勉強になったセッションを紹介します。




 最近何かと話題のSORACOMさん、気になって気になって仕方なかったので、聞いてきました。なるほど、こういう仕組みなのか、と今更ながらに理解しました。勉強になります。玉川憲氏(@kentamagawa)は元AWSの中の人なので、AWSを広める側から使う側へ、という視点の変化もAWS愛に溢れていて興味深かったです。「IoTはテクノロジーの総合格闘技」「フルスタックエンジニアからフルスケールエンジニアへ」など示唆に富むメッセージが沢山でした。「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」というコーポレートメッセージも素敵です。ちなみに、SORACOMさんのサービス名は、Air、Beam、Canal、Direct、Endorse、Funnelとアルファベット順になっているそうで、次のサービスが楽しみですね。4月1日のエイプリルフールネタで、Gundamとか発表して欲しい、と思うのは私だけでしょうか?

さらっと新サービスのリリースもありました。スピード早いなぁ。

金融クラウド&FINTECH最新動向 ~AWSで金融のイノベーション!




 渥美俊英氏がFINTECHを語る!クラウドって金融や医療の分野には入りにくいというイメージがあったので個人的にすごく注目してたセッションですが、結論一番聞いてて面白かったです。何より渥美俊英氏と一緒に登壇しているのが、最近 Fintech ChallengeFintechアクセラレータ・プログラム などFintech分野に力を入れている三菱東京UFJ銀行の藤井達人氏と、総額約6億円の資金調達を成功させ最近何かと話題のFintech界隈でも抜群の注目度を誇る「世界水準の資産運用とリスク管理をすべての人に」がキャッチコピーのWealthNaviの柴山和久氏。この三人が一つのセッションに登壇してるとは、なんて贅沢な時間でしょう。Fintechの現場感というか、今まさに現在進行形で起こっているイノベーションの生々しい声が聞けて、非常に刺激的でした。

中でも、個人的にJAWS DAYS 2016 で一番衝撃を受けたスライドがこちら。



 TECH::CAMPに入ってプログラムの勉強を始めるところからスタートして、サービスの立ち上げまでがわずか10ヶ月だと…。しかもその間に法人設立、金融庁の認可を受けるなど、ヘビーなタスクをこなしながら…。さすが柴山和久氏、東大法学部→ハーバード大学→財務省→マッキンゼーの経歴は伊達じゃない、って感じですね。これからは、まずは業務知識を身につけて、その後プログラミングを身につけて、あっという間に他者が絶対真似できない個性的なサービスを立ち上げる、っていう例が沢山出てくるんだろうなぁとしみじみ実感しました。


エンジニアのキャリアとアウトプットを意識した成長戦略


センタートラックを満席にする及川卓也氏のセッション

 すごく勝手に Google のイメージが強かった及川卓也氏(@takoratta)ですが、いつの間にかQiitaIncrementsに転職されてたんですね。びっくりしました。そしてこのセッションは、ばりばり現役の人から今まさに就職活動をしている人まで、エンジニアとしてご飯を食べる人にはぜひ聞いて欲しいセッションでした。というか、社会人として何かしら仕事して飯食ってるすべての人に聞いて欲しいくらい良いセッションでした。なんというか、飄々と喋っている風で、込められている熱量がすごい。「アウトプットから考えよう」というメッセージは、ぐさっと刺さりましたね…。がんばろう。




及川さんの話、いろんな人に刺さりまくってるなぁ…笑

懇親会&LT大会


パワフルな登壇者に終始押されっぱなしのお司会の二人。よく頑張った。

 "スタートアップエンジニアはピザとビールがお好き"というのは個人的な見解ですが、ご多分にもれずビールも入って大いに盛り上がるLT大会。ここだけでも聞きに来てよかったかも、というほど、どのライトニングトークも聴き応えありました。全部で6本のLTが繰り広げられたのですが、その中でも面白かった3本を勝手にランキングしてみました。

オレオレSLA on AWS by 山下光洋氏




とにかく名言が多かった。
"色々書いてあるが結局保証しないって書いてあるSLA"
"手順どおりにやると間違うので読んでは行けないマニュアル"
"現場には1mlたりとも涙を流さない"
あるある過ぎて、共感度が半端なかったです。


Lambda と DynamoDB で Twitter Bot を作ってみた by 藤原蓮氏




え?LT初めてなの?ってくらい熟れたLTにびっくりです。最近の大学院生、恐るべし。そしてAWS愛に満ち溢れた内容にほっこりしました。TwitterのBotなんて、当たり前に作れる時代なんですねぇ。

BoCue3(ボッキューさん) by 大串肇




いや、ちょっとライトニングトークの概念を覆された感じです。ガツンときました、衝撃が。
" AI + IoT + AR " → 旬のワード全部盛り
" Google + AWS + SORACOM " → 旬のテクノロジーも全部盛り
" ボッチにキューを出す!BoCue3 " → コンセプトが秀逸
そして仕上げに、歌って。懇親会場がライブハウスに早変わり?いやー、盛り上がり方が半端なかったです。すごい。完成されたLT芸を見せて頂きました。良かった。


 その他にも、吉澤和香菜氏のLTではスタートアップにおける30円の価値に気付かされました。


 そして、AWS芸人しみず氏(@shimy_net)の完成されたLT芸も素晴らしかった。SA Prime Now とか、そのコンセプトとテクノロジーの無駄遣い感が半端ない。でもこういう大人が本気を出した遊びって良いですよね。


その他雑感


すごいなー、と思ったのが、IT酒場放浪記でおなじみハンズラボの長谷川秀樹氏(@sakuramaru55)のセッション。ユーザートラックで行われていた
は、2回ともブースから溢れるほどの超満員の人だかりを作ってました。

黒山の人だかりに負けないくらい、スピーカー陣も盛り上がってました

 懇親会&LT大会でも、ジバニャンのコスチュームでステージ横に陣取って、誰よりも JAWS DAYS 2016 を楽しんでましたね。

一日経って少し検索して見るだけで、もうこれだけの情報が上がってきてるのも、コミュニティが盛り上がってる証拠ですね。
そして、夜も大いに盛り上がっていたようで…。



ユーザー会なので運営の皆さん、お疲れ様でした、と思ったら、スタッフのかたは2日連続でイベントが続いてるんですね、頭が下がります。

まとめ


 JAWS DAYS は初めて参加したんですが、想像を遥かに超えて楽しく、かつ勉強になりました。恐るべし、JAWS-UG。やっぱり盛り上がってますねー。午前中から行きたかった…。午後からの参加でしたが、これぞといったセッションはしっかり聞けたし、セッション以外でも色々な方とご挨拶出来て、思った以上に沢山の刺激を受けることができました。LTではドラも聞けたし、AWS麻雀も見れたし、予想以上に面白い一日でした。負けへんでー。そして、アウトプットを意識して、ブログを書く。

ちなみに、祭りのあとのこういう写真、結構好きです。

2016年3月5日土曜日

ビデオリサーチがやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!



 先日、ちょっと珍しい経験をしたので、メモしておきます。

 それは、ある土曜日の午後、突然にやって来ました。部屋の片付けなんかをしながらゴロゴロしていると、「ピンポーン」と呼び鈴を押されて、郵便物かなと思ってインターホンを見てみると、そこに現れたのはなんと、ビデオリサーチを名乗る男でした。

 噂には聞いたことがあるけれども、今まで一度たりとも見たことがなかったビデオリサーチ。てっきり都市伝説か何かかと思っていたビデオリサーチ。チャンスがあればいつかやってみたいと思っていたビデオリサーチ。そのビデオリサーチが、ついに我が家にもやって来たのです。(ヤァ!ヤァ!ヤァ!は勢いです。ブログの内容とはあまり関係がありません…)

そもそもビデオリサーチとは?


ビデオリサーチとは、株式会社TBSテレビ、日本テレビ放送網株式会社、株式会社フジ・メディア・ホールディングス、株式会社テレビ朝日、株式会社テレビ東京など在京キー局をはじめとした放送局や電通や博報堂などの広告代理店を株主にもつ、テレビやラジオの視聴率なんかを調査する歴としたマーケティングリサーチの会社です。
 テレビ局とか行くと、だいたいどこの局でも前日に放送された番組の視聴率が、デカデカと貼ってあって、あれを調査している会社ですね。つまりテレビ業界に生きる人たちにとっては、大きな意味を持つ数字を一手に握っている会社です。

 しかし、意外にもあまり知られてないようで、Google 先生の検索候補には、「ビデオリサーチ 怪しい」とサジェストされるほど、皆さん不審がっている様子。ちょっと調べてみると、結構同じような書き込みが見つかりました。

 今回、突撃されて思ったのは、確かに怪しいと思う人がいてもおかしくないな、ってことです。それはまぁ確かに、いきなり家にやってきて、
  • 全国主要地区にお住まいの方の中から、統計的手法で無作為に選んだお宅に、生活者総合調査のご協力をお願いしています。
  • 登録するだけで500円、以降毎月2,000円x12ヶ月の24,500円分の商品券を謝礼として差し上げます。
  • その他に、年間最大20,000円のボーナス謝礼がついてきます。
  • 調査期間中は、タブレット端末を貸与するので、タブレットから回答をお願いします。
  • 今なら、モニターにご登録頂いた方全員に「オリジナルタオル」を差し上げます。
という提案をいただけるのです。つまり、生活者総合調査のモニターになると、年間最大45,000円の謝礼がもらえて、タブレット端末も貸してもらえて、タオルで汗も拭けるという、破格の提案です。

 ビデオリサーチの名前は知っていましたが、さすがにいきなり来られると、「あれ?このタブレットの中に盗聴器とか仕込んである?」とかちょっと疑いますよね、さすがに。ひとまず、「すぐには回答できません」と伝えると、「では明日また来ます」ということで、一晩考える時間ができました。やー、びっくりした。

生活者総合調査に協力してみることにしました


 しかし結局、面白いので、申し込んで見ることにした。全国主要7地区に住む12歳から74歳までの10,000人が対象、ということは、日本の総人口が平成28年2月の概算値で1億2681万人なので、選ばれるのはたったの0.008%なのです。12681人に一人に選ばれるというのは、なかなかないことですよね。まぁ、要するに、
好奇心 >>>>> 警戒心
だった訳です。

 夜のうちにちょっと調べてみると、調査にご協力いただく皆様へ | ビデオリサーチに書いてあることと一致もしているし、タブレット端末に関しても、導入事例:ビデオリサーチ様 | ドコモビジネスオンラインにも、事例が出ているので、まぁ大丈夫だろうと考えたわけです。

 というわけで翌日、またおじさんがやってきたので、「やります」と伝えました。そして、その場で申込書類に必要事項を記載して提出すると、なんとその場で謝礼が500円とオリジナルタオルがもらえました。太っ腹。

申し込んだ後の話


 やー、これで一年で4万円もお小遣いが増える、と喜んでいたら、なんと次の日に、こんな電話がかかってきました。

申込書類の年齢が30代後半でしたが、募集していたのは30代前半の人だったので、今回の話はなしでお願いします。

 えー。なにそれ。えー。って感じです。どんな調査されるんだろう、とか、ちょっとこちら側もわくわくしていただけに、この梯子を外された感はなんだろう…。残念です。まぁ、そもそも当たってなかったと思えば、諦めもつくってもので。ってか、じゃあ、最初から言ってくるなよー…。

まとめ


というわけで、ビデオリサーチの視聴率調査に一瞬選ばれたかと思いきや、あっという間に夢幻に終わってしまったという話でした。いやー、残念。正直未練たらたらですが、まぁ、都市伝説かと思っていたビデオリサーチが実在するとわかっただけでも、良しとしましょう。


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