2015年7月26日日曜日

第1回ビジネスマネジャー検定試験でマネージャーとしての心得を効率よく学んでみた



 ふとしたきっかけで、2015年の今年、ビジネスマネジャー検定試験が東京商工会議所の主催で新設されるということを知りました。ひさしく検定試験とか受けてなかったし、第1回の合格者になるのはさぞかし気持ちよかろうということで、受験してみたので、メモしておきます。

ビジネスマネジャー検定とは?


東京商工会議所のビジネスマネジャー検定試験の公式ページによると、
ビジネスマネジャー検定試験は、マネジャーとして活躍が期待されるビジネスパーソンに対し、その土台づくりのサポートを目的とし、「あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識」効率的に習得する機会を提供します。
とあります。

実際に勉強して、試験を受けてみて感想としては、目的に合致した非常にいい試験だと思いました。マネジャーとして必要な知識を、広く本当に効率よく学べるので、試験を受けないまでも公式テキストを読むだけでも、十分効果はあると思います。

「マネジャーの役割と心構え」にはじまり、「人と組織」「業務」「リスク」のマネジメントに関する説明になっていて、ざっとキーワードを上げるだけでも、
  • 自己分析に役立つ「ジョハリの窓」
  • 問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピング
  • マネジャーの役割を示す4軸(船長、設計者、指揮者、教師)
  • メタ認知
  • バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション(メランビアンの法則)
  • EQ理論
  • エゴグラム(交流分析)
  • DISC理論
  • PMサーベイ
  • マズローの「欲求段階説」
  • ハーズバーグの「2要因理論」
  • XY理論(ゴーレム効果とピグマリオン効果)
  • ユニバーサルデザイン
  • 米国流交渉術(ローボール・ハイボール / 良い警官と悪い警官 / 二者択一 / ボギー)
  • 囚人のジレンマ
  • コーチングとティーチング
  • コンピテンシー
  • チームビルディング
  • 組織の7S( Strategy / Structure / System / Shared Value / Skill / Staff / Style )
  • バーナード組織論
  • コンディンジェンシー理論
  • 機能別組織・プロジェクトチーム型組織・事業部制組織
  • PDCAサイクル
  • 帰納法と演繹法
  • MECE
  • ロジックツリー
  • 馴化・脱馴化
  • 問題発見の4M( Man / Machine / Material / Method )
  • 問題解決の7ステップ
  • KGIとKPI
  • 3C分析( Customer / Competitor / Company )
  • SWOT分析( Strengths / Weaknesses / Opportunities / Threats )
  • マイケル・ポーターのファイブフォース分析
  • ミンツバーグの創発戦略
  • PEST分析( Political / Economic / Social / Technology )
  • プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM) ( Star / Cash Cow / Question Mark / Dog )
  • バーニーの「リソース・ベースト・ビュー」( Valuable / Rare / Inimitable / Organize )
  • QCDSME ( Quality / Cost / Delivery / Safety / Moral / Environment )
  • アンゾフの「成長マトリクス」
  • コトラーの競争戦略
  • マーケティング・プロセス
  • マーケティングの4P(Product / Price / Place / Promotion )
  • イノベーションを生み出す7つの機会
  • イノベーター理論
  • キャズム(Chasm)
  • 貸借対照表と損益計算書
  • リスクとリスクマネジメント
  • 事業継続計画(BCP)
  • コンプライアンス
  • 組織の社会的責任(CSR)
  • 主な労働関係法令
  • 雇用形態の違い
  • ハラスメントの予防
  • メンタルヘルス
  • ワーク・ライフ・バランス
  • ハインリッヒの法則
  • クレーム対応
  • 反社会的勢力への対応
  • 取引先の信用不安
  • 環境問題
  • 個人情報・機密情報の漏洩に関するリスクマネジメント
  • 事故・災害時にかかわるリスクマネジメント
と、内容は多岐に渡り、部下がいる方や何らかチームリーダー的なことをされている方にとっては、知っておくだけで役に立つ非常に充実した内容です。どれか一つだけでもキーワードにピンと来た方は、それらの知識を有機的組み合わせてに業務に役立てるきっかけにもなるのではないでしょうか。

ちなみに、関連書籍や試験では表記がマネージャーではなく、マネジャーに統一されている点も、この検定に対する東京商工会議所の意気込みのようなものを感じますね。

どうやって勉強したのか?


今回は、第一回目、つまり初めて実施される検定、ということで、過去問題集がありませんでした。なので、基本的には、ビジネスマネジャー検定試験公式テキスト を読み込み、公式ページに掲載されている試験問題例でざっと事前に準備をしました。
日程的に7月の3連休の中日ということもあり、完全に試験前日と試験当日の詰め込み勉強でした(笑)。トータル勉強時間は、10時間程度でしょうか…。日程については、3連休のど真ん中やめてくれ、って感じの声が多いみたいでしたが、まとまった勉強時間が前日しか取れなかったので、私にとってはラッキーでした。

しかし、今回はもうひとつテーマがあって、超一流の人がやっているフォトリーディング速読勉強法 に沿って、フォトリーディングをマスターする、というのにもチャレンジしてみました。フォトリーディングを身につけることができたか、と言われると、まだまだなんとも…な部分が多いですが、いつもよりは少しだけ、効率的に勉強できた気がします。

実際に受験してみた率直な感想


まず最初にびっくりしたのは、受験者数の多さです。皆さん、考えることは同じですね(笑)。私の試験会場は、御茶ノ水にある明治大学リバティタワーでしたが、その会場だけで受験番号から推測するに1500人くらいは受けてそうな感じでした。男女比は8:2、年齢層ははやり企業内でマネージャークラスを担う40〜50代くらいの方が多かったように思います。

で、実際に、10時間のカンヅメで試験を受けてみた結果ですが…、
予想以上に難しくないか…?
というのが率直な感想です。

第一回目の検定試験なので、もう少しマイルドな出題かと勝手に予想して余裕ぶっこいてたんですが、まず第1問目の文章問題に始まり、思った以上に細かい知識を問う記憶問題あり、絶妙な選択肢が並べられたひっかけ問題あり、試験時間を目一杯使って楽しむことができましたよ。いや、焦った。これから、過去問題集や予想問題集なんかが出てくると、さらに出題傾向がひねくれてしまうのではないかとやや心配になりますね。初回に受けておいて良かった。

他の方の感想見てみると、資格マニアの方にはマイルドな問題で、僕のようなにわか受験者には、そこそこの難易度だった模様です。










ブログとかを見てみると、結構受験されている方が多かったようで、皆さんそれぞれな感想ですね。仲間がいるのはやはり嬉しいなぁ。


合否の通知は8月下旬。楽しみです。


まとめ


第1回目の合格者になるのはきっと気分爽快に違いない、という不純な動機でふとしたきっかけで受験してみたビジネスマネジャー検定試験ですが、思った以上に実りのある勉強になったと思います。

今後は、企業の昇格試験なんかに利用されるんじゃないかと思います。逆に、大学生とかが就活のために受験する、ってのには、あまり向いてない気がします。実務経験を元に、よりよくチームマネジメントをしたい、という方にとっては本当にいい検定試験なので、受験者増えるといいですね。

あとは、今回の受験で、私が合格してれば…笑。
まぁ、何れにせよ、検定試験の勉強はきっかけであって、この試験を通じて学んだマネジャーとしてのミッションである、「チームとして成果を出すこと」に対して、しっかりコミットして行きたいと思います。会社でかくするぞー!

結果(2015年8月29日追記)


受検結果が届きましたー!自己採点とピッタリ一致の89点で合格でした。いやー、良かった。第1回目の検定試験に合格できるのは、気持ちいいですね。
参考データが記載されてたので、ついでに載せておきますと、

  • 受験者数 : 7,493人
  • 実受験者数 : 7,106人
  • 合格者数 : 5,158人
  • 合格率: 72.6%
  • 平均点: 76.4点

とのことでした。これから受検される方は頑張ってくださいね。




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