2015年5月10日日曜日

chromebookを購入して一週間本格的に使い込んでみて気付いた12のポイント

前から気になって気になって仕方なかったchromebook、ゴールデンウィークに買っちゃいました。一週間ほど使ってみて、色々と良い点や悪い点が見えてきたので、メモしておきます。

そもそもchromebookって何だ、って人には、こちらの記事が良くまとまっていてオススメです。
ASUSの企業理念である"In Search of Incredible"と記載されたchromebookの外箱

なぜchromebookを選んだのか?


もともと Windows Vista を使っていたのですが、最近どうにも起動が遅くて、ネットを見るのにも数分かかる、という状態だったので、これをなんとかしたいな、と思ったのがきっかけです。

しかし、このタイミングで Windows のPCを買い換えるのであれば、 Windows 7 はちょっとすでに古い気がするし、 Windows 8.1 はインターフェスにどうしても馴染めないし、Windows 10 のPCが出てるくるのを待つほど悠長に構えてはいられないし…、というところで、急浮上してきたのがchromebookでした。

家でPCを使うシーンを考えるに、9割以上の時間はネットサーフィンだったので、意外に行けるかも、と思っての選択です。

購入した機種:ASUS C300MA-BLACK


2015年5月のタイミングで、選択できる機種は大きく以下の4モデルでした。
どれにしようかは相当迷ったんですが、あまり持ち運びは考えてなくて、自宅で気軽に使える点を重視したので、2015年5月の時点では唯一13.3inchモデルのASUS C300MAにしました。ちなみに、ビジネス用途だとDELL、電池持ち重視だとAcerが良さそうな印象です。

C300MAは、持ち運びもできますし、自宅据え置きのノートPCとしても画面サイズもちょうどいい感じで、モニターの画質も価格から想像するほどには悪くない感じです。キーボードは、fghjあたりのキーを押した時にキーボード全体が沈み込むのがやや気になる感じもしますが、キータッチ時のストロークの感触も悪く無いです。

使ってみて良かった6つのポイント



(01) 起動が早い


これはもう文句なしに良かったです。10秒と待たずに起動します。以前は、PCの電源ボタンを押してからコーヒーを入れに行き、ログインして使える状態になるまでに一杯飲み終わっちゃうくらい時間掛かってますが、今はコーヒーを入れた状態でPCを起動して、飲みながらネットサーフィンができるようになりました。快適。

(02) 自動の壁紙のセンスがなかなかフィーリングがあう


地味な機能ではありますが、日替わりで表示される壁紙の写真のセンスがなかなか良いです。
設定は、「デザイン」→「壁紙を設定」で「おまかせ」にチェックを入れるだけです。

(03) 音声検索がめっちゃ便利


Googleの検索窓の右端についているマイクのアイコン、使ったことありますか?
これは厳密には、chromebookの機能ではないですが、chromebookを使うようになってから、使うようになりました。マイク内蔵なので。使ってみるとこれ、目から鱗で、めちゃめちゃ便利です。
chromebookの場合だと、
  1. 「検索」キーをクリック(虫眼鏡のアイコンを押すと、ランチャー画面が起動する)
  2. 「タブ」キーをクリック(すると、音声検索が選択される)
  3. 「Enter」キーをクリック(すると、音声検索が起動する)
  4. 検索キーワードを話す
  5. 検索結果が新しいタブで開く
という感じで検索までの時間が圧倒的に短くなります。これをやるためだけにchromebookにしてもいいかも。PCに向かって話しかける時間が確実に増えますよ。

(04) 内蔵スピーカーの音が意外に良い


ここはそんなに期待してなかった部分なので、ラッキーって感じです。

(05) 複数のユーザーを切り替えて使える


chromebookはgmailアカウントでログインしますが、ログアウトボタンの横のメールアドレスをクリックすると、「別のユーザーとしてログイン」ボタンでユーザーの切り替えが可能です。(Windows で言うところの、ユーザー切り替え機能に相当します。)

「別のユーザーとしてログイン」ボタンを押すと、
「マルチログインにアカウントを追加します。ログインしているすべてのアカウントにパスワードなしでアクセスできるようになるため、この機能は信頼できるアカウントのみで使用して下さい。」
と表示されるので、ユーザーを選んでログインすると、さくっとユーザーの切り替えが可能です。

ただし、gmailのアカウントとGoogle Apps のアカウントを使い分けている人の場合は、追加する順番に注意が必要です。gmailのアカウントでログインした後に、Google Apps のアカウントを別のユーザーとして追加する場合、
「マルチログインを設定できません。このアカウントの管理者が、マルチログインセッションにおいて最初にこのアカウントにログインすることを要件としています。」
と表示されて追加できないようです。

この場合は、先にGoogle Apps のアカウントでログインして、その後にgmailのアカウントを別のユーザーで追加すれば、問題なく切り替えができるようになります。

また、アカウントを切り替えても、プロセスは走り続けているので、個人用のgmailアカウントで作業用BGMを流しながら、仕事用のGoogle Appsアカウントで仕事する、なんて使い方ができてCoolです。クリップボードにコピーしな内容も、ユーザーを切り替えて使えるあたりも地味に便利ですね。

(06) chrome remote desktopで元のマシンをそのまま使える


正直、ここが一番嬉しいポイントでした。chromebookの場合、ソフトをインストールすることができないので、iTuneやEvernoteのアプリが使えなくなるのは手痛いな〜、と思っていたのですが、以前使っていたWindowsマシンは、電源を入れっぱなしにしておいて、chrome remote desktop からアクセスすれば、以前の環境にそのままアクセスできます。Windows 環境をどう確保するかは、chromebook購入前の課題でしたが、完全に杞憂でしたね。

 ちなみに chrome remote desktop は、Windows のリモートデスクトップが使えないPCでも利用可能で、ファイアーウォールに穴を開けたりとかの小難しい設定なども一切せずに使えるので、めちゃめちゃ使えるリモートデスクトップ機能です。これは非常に魅力的な機能なので、別途まとめて紹介できればと思います。

使ってみて惜しいと思った3つのポイント


(07) タッチバッドやショートカットキーの利用に慣れが必要


キー操作が微妙に違っている点があって、操作の時にたまに「あれっ?」と思う時があります。何個か挙げてみると、
  • メールやブログなどのテキスト入力画面で範囲選択をする場合、Shiftキーを押しながらカーソル移動だと、何故かdelキーと同じ動きをする
  • chromeのURLを選択したする際に、範囲選択でCtrl+AやコピーでCtrl+Cなどを押下すると何故かURLが消えてしまう(→どうやら入力モードが全角のときにこうなってしまう模様。半角モードの時は問題ありませんでした。5月12日追記)
  • タッチバッドの右クリックが微妙に反応イマイチ(指二本の同時タップで右クリックと同じ動きをするが、若干慣れが必要)
  • 矢印キーが押しっぱなしに反応しない(10個セルを移動するときは、10回押さないといけない)
あたりが気になりました。慣れてしまえば、ってところはありそうですが、慣れるまではマウスがあると便利です。

(08) 外部のモニター接続がまだ小慣れてない


以前使っていたWindows Vista 機のモニターの DELL E228WFP をサンワサプライのHDMI-VGA変換アダプタ を経由してサブモニターとしてつないでみたのですが、画面設定でchromebook側から最適と表示される1680x1050の画面サイズの設定だと、僅かに画面がちらつきます。

(【2015年5月29日追記】 画面のちらつき問題は、変換アダプタが原因でした。Cable Matters の 113046-BLACK に変えてみたところ、綺麗に写りました。)

1920x1080の画面サイズだとそんなに気にならないので、現在は1920x1080の設定で使ってますが、こちらも、画面の表示位置とサイズがピッタリとは一致してないようです。この辺りは、変換アダプタやモニターとの相性もありそうなので、なんともですが、もう少し小慣れてくるといいですね。

あと、なぜか音声を外部のモニター接続に出そうとするので、youtubeとかで動画を見るときいちいち音声の出力先を内部のスピーカーに設定変更しないと行けないのが若干面倒です。おそらく、ログアウトするタイミングで設定が戻ってしまう模様。デフォルトの音声出力先を設定できるといいですね。

(09) 暗号化されたZIPファイルが解凍できない


現時点で一番困っているのはここです。仕事の場合だと、パスワードで解凍しないと行けないZIPファイルが添付されてくることもあるのですが、今のところ、ここは泣く泣く別PCで処理してます。何か良い解決策がないか、探し中です。ちなみに、通常の暗号化されてないZIPファイルは、そのまま中身を確認できます。

覚えておくと便利な3つのポイント


(10) chromebookからの印刷


プリンタでの印刷も気になっていたところですが、Google クラウドプリントで対応できました。通常のプリンタでも、gmailアカウントでログインした状態のPCにスタンバイ状態で接続できてれば使えるので、なんとかなります。できれば、クラウドプリント対応のプリンタが一台あると、印刷も全く心配がなくなります。

(11) 2年間無料で使える100GBのGoogle Drive の追加容量


chromebookの購入特典として、Google Drive の追加容量が100GBもらえるので、忘れずに設定しておきましょう。

ランチャーメニューから「ファイル」を開いて、「Google ドライブ」を選択すると、「 ドライブでは100GBを無料でご利用いただけます。」と表示されていて、「対象かどうかチェック」というボタンがあるので、クリックします。

すると、chromebookの特典設定ページに飛びます。真ん中あたりのGoogle Drive の項目の「Redeem Offer」というボタンをクリックしてしばらくすると、追加されます。
2年間、というところがミソですが、特典期間後もアクセスは問題なくできるようなので安心ですね。chromebookの購入特典に関するヘルプページはこちら。

(12) 知っておきたいショートカットやURLなど


  • タスクマネージャーを表示 Shift + Esc を押下
  • ローカルストレージの容量確認 chrome://quota-internalsとアドレスバーに入力
なんかは最初に気になったところです。
その他のchromebookで使えるキーボードショートカットはこちら。
また、chromeで使える特殊なURLは、chrome://chrome-urlsで一覧が確認できますので、触りまくってみましょう。

まとめ


結論から言うと、買って良かったです。3万円程度のコストで、非常に快適なネットブラウジング環境を手に入れることができたので、満足度の高い投資でした。これから、もうちょっとアプリとかサービスとかを探りながら、メインマシンとして使う方向性を探っていきたいと思います。


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