やっちまいな その2の続き
とりあえずフィンを取ってきて、まぁみんなに置いていかれて
一人波間をぷかぷか浮いて時間を潰していたときのこと。
水深3mくらいのところでちこっと潜って、小さな魚と戯れては、
また水面に出てみんなの帰りを待っていたのですが、
途中いきなり、水の中からマスクをはずした人がぷかーっと
仰向けで浮かんできて、水面でぴくりとも動かない。
しばらくすると、もう一人浮かんできて、
「要救助者意識なーし!至急救急車の手配をお願いしまーす!」
とか言い出す始末。
はじめて一人で海に入ってただでさえ、落ちつかないところに、このアクシデント。
「おぉーなんじゃこりゃ、こんな浅いところでそんな水難事故が!」
と、一人あたふたしていると、さらにもう一人浮かんできて、
「はーい、じゃあ手順はわかったね。もう一回行くよー」と声をかけたのを境に
さっきまでぴくりともしてなかった人は動き出すは、
大声で叫んでた人は、「何すればいいか全然わからんかったー!」と言って
何事もなかったかのように水中に消えていくは…。
どうやら、レスキューの講習だったようです。
いや、一瞬マジでパニックですよ、こっちは。
こんな浅い水深でもそんな事故が起こるのかと。
やはりダイビングは危険なスポーツなんだなと。
で、結局水面に一人取り残された僕は、
レスキュー取れる自信が、一気に無くなって行くのでした…。
(ちなみにこのとき、タンクを閉めたままエントリーしてたことは、
誰にも言えない秘密だったりします。)